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死ぬ前に抗う

⑯行きつけをべた褒めする

開店1分前に電話するとマスターがお出になった。

 

空いているということで10分後に行きますと伝える。

 

いつもの席にボトルが置かれ、ファーストオーダーはキンミヤのボトルでした。

電話の時に名前を言わなくてもカウンターにボトルが置かれているってヤバくないですか?いよいよ常連を名乗っても良いのかしら。私が最初の客だったのでオーダーもすんなり出来て満足に過ごす。

 

そこに新規の客が来店し、私の隣へ。刺身と酒を注文した。刺身が届いて酒のピッチが上がる。ビールから日本酒へ。日本酒から焼酎へ。追加の肴はオーダーしないで刺身だけでこんなにも酒が進むなんて幸せじゃないか。無限刺身なのか、ここの店は。最高すぎる。

パパ活を目撃した

酒を飲みたいけど静かな場所で飲みたい。

 

そういう時って“バー”が良いですよね。

 

敷居が高いとかそういうことはあまり気にせず、ドレスコードとかあるのかよくわからないけどあまり気にせずドアを開ければ良いのです。そう、私は半袖短パンにサンダルというバーの雰囲気からかけ離れた服装でカランコロンしたわけです。先客は引いていましたけど、あまり気にせず。

 

 

静かに飲みたいのもバーへ来た理由ですが、もうひとつの理由はウイスキーの飲み比べをしたかったのです。熟成した年数でそんなに味は変わるのか!?普段から◯◯年物っていうのが不思議でならなかったのです。なので、実際に熟成した期間が違う同じウイスキーを飲み比べる。それが真の目的だ。

 

ところが、そんな目的はすぐに霞んでしまったのだ。私の服装に引いていた先客がパパ活をしていたのだ。

驚きのあまり喉を潤してしまった。 

私の認識しているパパ活はパパ(おじさん)が女性に食事を提供したり色々とするものだった。しかし、目の前の先客は男同士なのだ。パパが息子にごちそうを与えている。健全な親子関係じゃないか。いや、しかしパパであるおじさんが息子の背中を服の下から背中を擦っているのを目撃したので、これはただの親子関係ではない、互いに納得の上の関係性なのだな、と思いました。

 

 嘘です。

 

 

何に納得したのか覚えていない。

 

 

ラブラブな雰囲気は誰も邪魔をしようとしない。バーテンダーも空気のように、カウンターの客も知らないふり。私はギラギラと視線を送ってしまったのである……。

 

こういうことってあまり目の前で見ることは無いけど、本当はそっとするべきなのだけど、人間ってこういうもんだよなあって自分の行動を振り返り正当化と後ろめたさがくっついた感情が気持ち悪くて、本来の目的を遂行する。

ジントニック1杯、ウイスキー3杯 、ビール1杯、チャージ料金で7000円でした。

家で飲むわ。

 

 

 

⑮行きつけをべた褒めする

転職をしてから通える頻度が一気に減りました。でも、すっかり私のことは覚えて頂いて電話をかければ私だとわかってくれます。本当に嬉しいことですね。

 

連日の暑さからなのか、メニューもかなり夏らしいラインアップだ。

 

普段はホッピーから飲み始めますが、今日は暑くて汗をたくさんかいたのでビールから飲みます。きっと夏はビールからスタートが多くなるんでしょうね。

⑭行きつけをべた褒めする

仕事を終えて速攻で店に電話。

ゴールデンウィークが明けて初めての華金ということもあってか、席の予約がスムーズでした。

電話をした30分後に店に到着。いつものカウンター席に私のボトルが置いてある。ありがとうございます。

 

店に通える機会が減ったこともあり、新メニューがたくさん載っていて嬉しい悩みでした。いつもよりも一品多めに注文して、お土産も用意してもらう。

 

至福でした。

ハンバーグの小技

ハンバーグを作ろう、ということで男子10人くらいが集まり、好きな食材をテーブルから選び始めました。

 

私はシメジを細かくして挽き肉に混ぜるハンバーグが時々食べたくなるのでシメジをチョイス。肉は合挽き。

 

調理の行程を他の男子に見られていて、「シメジをどうするんだ?」と気になっている人がいたから細かくみじん切りにして合挽き肉と混ぜたら「おおおおお!!!」と調理室に男子の声が響き渡った。

しかし、私はゆっくりと調理をしているので他の男子がハンバーグを作り終えていてもまだ肉を捏ねていました。焼く段階までいかずに下ごしらえの途中。

いつの間にかハンバーグを作ろうの会は終了していて男子達はテキストを開いてハンバーグのおさらいをしていた。私はハンバーグを焼き始めた。 

 

そんなところで目が覚めたけど、発熱から3日経過してろくでもない夢を見るものなんだな。38.0℃→37.5℃→37.8℃

 

 

⑬行きつけをべた褒めする

近所に新しい居酒屋が開店したので、店前に貼られたメニューを読み店内の雰囲気を想像した。

 

でも、やっぱりあそこの店にしよう。

 

電話したら一席だけ空いていたので、すぐに行きますと伝える。

 

やや忙しそうにしているけど、笑顔で迎えてくださるのは嬉しいですね。キープしているボトルが置いてあるので、私の席がすぐにわかる。というか一席しか空いていないからそれは私の席だ。割りものと焼おにぎりと○○を注文。

 

あとはメニューを見て決める。ここはメニューを読んでも想像できないものがあるから楽しいですね。一期一会な料理たちは本当に良いですね。○○が旨すぎて何か特別に自分のためにしてくれてるんじゃないかと錯覚してしまうよ。そんなことはないけどね。

 

 

⑫行きつけをべた褒めする

仕事が終わり、すぐに電話。

 

「○○です」

 

『あー、こんばんは!』

 

「30分後なんですけど、空いてますか?」

 

『はい!席用意しておきますね、お待ちしてまーす』

 

ということで50分後に到着しましたが席は有りました。目測を誤りすぎて謝りました。

 

 

カウンターには超絶常連客と私。

 

 

私は久々の訪問なので魚は食べると決め込んでいたけど、その他は決めていない。日替わりメニューも魅力的だけど、超絶常連客がマスターに、

 

「いやー△△は最高だったよ、美味しかったねー」

 

そんなことを言うのなら△△は注文しないといけないでしょ。ついでに超絶常連客の前にある料理も追加オーダーですよ。

 

そんなことでカウンターにいる2人の注文がやや被っていることにカウンターの向こう側はどう思っているのか。私はもうへべれけです。

 

常に同じパフォーマンスをするって凄い。イチローとマスターがダブる。

 

第三の○○

一杯だけと決めて、大衆居酒屋へ駆け込む。カウンターに案内されてレモンサワーを注文。ここの店で有名なお酒はレモンサワー。レモンサワーの先駆けと言われているようですけど、いたって普通のレモンサワーなんですよね。ただ、レモンをお酒で割ることが普及したことには本当に感謝しています。チェーンの居酒屋になるとシロップとかのレモンサワーが出るけど、ここは正真正銘のレモンがまるごと一個出てくるから嬉しい。サワー類は生の果汁じゃないと美味しくないから、嬉しいですよね。

 

 

 

隣に座っている70過ぎの小太りな女性が先に座っていまして。その人のテーブルを見るとグラスが4つも置いてあるから、「相当飲んでるな」と思い、少しだけ警戒をしていました。首元にはエルメスのスカーフを巻いて時計はカルティエ、眼鏡もなんとなく高級品を漂わせる感じ、ネイルはオレンジ色を纏っている。品が良さそう、なのは見た目だけで酒や食べ物口に含めると口腔内から一気に空気を吐き出して唇の震えからくる謎の音「ンパッ」が聞こえてくる。すげー気になる。すげー気になるから、チラッとだけ横目で様子を伺おうとすると私のことを見ていて目が合った。会釈をすると向こうも返してくれた。けど、すぐに私の右腕らへんを叩いてきた。「あんたピッチが早いよ」

まさか話しかけられとは思わなかった。しかも、ペチンって叩くっていうのはまあまあの親しみを込めたスキンシップだ。相手にソフトな突っ込みをするっていうのはお察しの通りそれなりの距離感になります。初対面ですけどね。

 

お酒の飲み方を指摘されたので、

 

『喉が渇いてたもんで(苦笑)』

 

「そうなの?まあ暑かったししょうがないね!ここのレモンサワーは美味しいからね!」

 

許しを得たようで安心。それよりもこの70歳過ぎのババアにはグラスが4つも置いてあるし既にヘベレケなんだろう、と思ったいたら私の飲むスピードやレモンサワーが有名な店、おまけに「ここの食材は鮮度がいいよー」なんて店の紹介もしてくれる。この人素面なんだな、って思いました。相づちを打って話を聞いていました。ババアのお通しも、

 

「兄ちゃん食べなよ、もう私は歯がいかれてるからこんな硬いの食べれないよ」

 

柿の種である。柿の種が厳しいのであれば、本当に厳しいのだな。

 

「私はねえ、◯◯(飲んでいた街の名前)では第三のホームレスって言われてるのよ、それくらい外で飲んでいるのよ、つまり朝まで飲んでるってことよ(ドヤ)」

 

くそ汚ねえババアじゃねえか。エルメスカルティエが可哀想だ。このババババババババババババッバ

歯医者なのかキャバクラなのか

2年ぶりに歯医者へ行きまして。

前回、歯医者に行った時は横から生えた親知らずを隣の奥歯と重なっていて非常に厄介な処置を施して頂き、「もう行きたくない」と思えるくらいに激痛がありました。それに加えて処置用の椅子は本皮なのか合皮なのかわかりませんが非常に通気性の無い、デザインを重視した仕様になっていましたので、私の激痛からくる汗がお尻に集中してズボンは汗染みで大変なことになるし、椅子も使い物にならないくらい汚染してしまいましたので互いにとって利益にならないこと山のごとしでした。

そんな辛い思い出から2年が経過しています。2年という期間、歯のクリーニングや検査をしないでいると自覚症状は無いですが心配にはなるものです。もう30歳を超えたので歯にも影響を及ぼす可能性がありますのでかなり気持ちとしては沈んだ状態で歯医者へ向かいました。

 

私の名前が呼ばれて処置室へ行くと、今回担当の歯科衛生士さんが待っていました。「◯◯です、宜しくお願い致します」と丁寧な挨拶をされましたがテンションは下がったままですので無愛想に挨拶を返してさっさと椅子に座って処置の待機です。待機していると歯科医の男性が入ってきて、初診なのでレントゲン撮影とクリーニングを行いますという旨の説明を受けてさっさと歯科衛生士とバトンタッチ。レントゲンを撮影して処置室に戻り再び歯科医が登場。前述の親知らずの件をレントゲンを診ただけで「大変だったでしょう……」って既に2年前の出来事なのにどうして当時の大変さがわかるのかは、さすが歯科医だなって驚きました。やっぱり専門家は凄いですね。一気に信頼を寄せてしまいました。そして、歯科衛生士へバトンタッチ。

 

歯科衛生士さんによるクリーニングです。目元にタオル?のようなものを被せてくださって、美容院でシャンプーをする時のシステムと同じものが歯医者でも浸透しているのですね。2年間という月日での変化を感じることは出来ましたが、やはり相変わらず処置用の椅子は代わり映えが無いのですね。本革なのか合皮なのかわからない椅子は変化無し。お尻の汗は拭えないものですね。汗なもんで。

 

ここから歯科衛生士さんが私の歯をクリーニングをしてくださいました。その際のやり取りの一部始終を。

 

「とても奇麗に磨かれていますね」

 

『ありがとうございます』

 

「歯ブラシはどんなものを使っているのですか」

 

『5本で100円のやつです』

 

「えー、とても奇麗に磨かれていますし十分ですよ。本日はヤニを落とすだけでその他は虫歯とかもありません。上手ですね」

 

『ありがとうございます。安心しました』

 

「歯医者に通っていない間もしっかりケアをされていたのですね。凄いですよ。本当に奇麗です」

 

こんな具合に褒められまくったんですよ。気持ち良すぎるでしょ、こんなの昇天しますよ。歯科衛生士最高かよ。そんなことで歯科衛生士さんに持ち上げられまくったので、またもや私は信頼を寄せてしまい、処置中に鼾をするほど熟睡してしまいました。なんて極端で単純なのでしょうか。

歯を奇麗にしてくださって、褒められまくって、おまけに仮眠をとることも出来ました。痛みも無く有意義な1時間でした。なので、表題の件について錯覚をおぼえるくらいここは歯医者なのかがわからないくらいです。受付のお姉さんも美人だし、よくわからないお店に迷い込んで5000円で至福の時間を過ごすことが出来ました。よくわからないお店には行ったことありませんが、きっとこういうことなんだろうと思います。

⑪行きつけをべた褒めする

旬の食材を取り扱っていることも、この店は良いですよね。旬のものは食べたいです。そんな時はこの店に行けば有ります。無いときは良い食材が無かったということです。

本日は筍をオーダーしました。

筍をオーダーした時点で日本酒を飲もうと決めていましたが、到着した筍を食べたらやっぱり日本酒だな、と。

そしたら日本酒が燗で届きましたが、フチのギリギリまで注いでくれてまして、女将さんが「勢いよく出ちゃった」と、燗から溢しながらカウンターまで届けてくれました。ある意味ではパフォーマンスみたいに受け取れますし、それを皆で笑いながら見ているのも微笑ましいです。仮に初めて訪問したお客さんがいればそのお客さんは取り残されてしまうかもしれませんが、今日は常連さんだけです。皆さんが察して暖かく見守っています。そんなお察しも女将さんの素敵なことです。

つまり、日本酒を飲んだのでへべれけなのです。