④おばあちゃんと神社
仕事が早めに終わって神社を通過して帰ろうとしたらおばあちゃんがベンチに座っていた。
こちらを見て気付いた様子なので手を上げる。そうすると手を上げて返してくれた。まさかこんな関係になるとは思わなかったな。
おばあちゃんの隣に座っておしゃべりをする。
『夏バテしてない?』
「大丈夫だよ、今日はジジイを叩いた」
まじか、夏バテを通り越して暴力か。どうして叩いたのか気になったので聞いたけど、正直どちらも良くも悪くもで叩く前に話し合えばなあ、っておばあちゃんに伝えたら「暑かったからイライラした」って。それは夏のせいだな。ケガはしていないみたいだから、まずは話し合ってから叩いてくれ、って話した。あまり納得はしてなかった。それも夏のせいだ。
神社から車が走っているのを見ているのが楽しい、って言うおばあちゃん。本当にそれくらいしか娯楽が無いって言うもんだから。
私が話し相手になるよ、たまに。って言うと笑っていた。たまに、っていうのを強調していたから笑っていたらしい。
蚊に刺されたので解散。