卒業製作を見に行って感じたこと
先日、美術大学の卒業製作展示会に行ってきた。たまたま散歩していた道中、美術大学の前を通ってそのような催しをしているというので寄ったのだ。ちなみに私は美術館へ滅多に行くことがないズブの素人だ。それでも学生が作るもの、っていうのに興味が湧いた。つい最近、みうらじゅん氏の小説を読んだことの影響も足を運んだ理由としては少なからず受けているはず。
作品を見て美術大学の敷地を出てからの感想
素晴らしかった!学生がこんなの作っちゃうんだ!って驚いた。これは素直な気持ち。
作品を見ている間の感想
「あれ?どこかで見たことあるような……」ということが、私が見た作品の内半分近くがそう感じてしまった。これは本当に。
「どこかで見たことあるような……」についての考察
私の年齢は30代だ。そして作品を作った学生は現役入学した人だと21歳くらい。私と10歳近く離れている。
この10年間の中で私が見てきてもの、触ってきたもの、食べてきたもの、感じたもの、ありとあらゆる経験値は私の方が長く生きている分、経験値は多いはず。たぶんこれが「どこかで見たことあるような……」っていう感覚なんだと思う。
この感覚を打破する方法
一つは、私が経験したことないことを作品にする。これ以外に何かあるかなーって考えたけど、どうも思い浮かばない。
二つ目は、私が作品を見ない。でもきっと他の人が気付くかもしれない。
0→1は凄いことなんだよね
私は芸術に関してはよくわからない。直感で「すごい!」「かっこいい!」「おもしろい!」「なにそれ!」の感じでしか捉えることが出来ない。でも、この感覚を体験できる作品は私の中で心が動いているのだと思う。
そんな心を動かしてくれる作品っていうのは正直、感性の問題だと思う。万人に受けなくてもいいけど、そう思わせたらその作品は素晴らしい作品だ。
ここでみうらじゅん氏の小説からこんなセリフがあったのを思い出した。
「学校で学ぶ芸術とは」
それを読んだときにたしかになー、って思うところもあった。それがこの感覚なのかなー、と。
それでも凄いと思う
これは本当の気持ち。学生の作品は本当に素晴らしかった。自分に持っていない繊細な技術とか感性に驚かされたりもした。学校で学ぶ以外にインプットする環境はたくさんあるから、それらを吸収して作り上げたものが作品なのだから。
これ以上は堂々巡りになるので終わりにします。