123456789のブログ

死ぬ前に抗う

必殺と瞬殺

当時は学生で深夜のコンビニでアルバイトをしていた。

 

幼稚園から中学校まで同じ学校に通っていた友人と、同じコンビニで喋りながら働きたいという安易な考えだった。店長にもバイトを志望した理由をそのまま伝えたら「働いてくれれば喋るくらいはいいよー」って安易だった。

 

仕事も慣れてくると心にも余裕が出てきて、眠気が襲ってくる。深夜のアルバイトは朝方になると眠くなるのだ。

その眠気と戦う為に友人と不毛な議論をするのだ。

 

 

その日のテーマは「殺」について。

 

 

友人との争点は「必殺」「瞬殺」はどっちが恐いかである。

 

 

私は「必殺派」だったが、友人は「瞬殺派」である。

 

 

「必殺派」である私の言い分としては、

  • 必ず殺されるから「必殺」って恐い
  • 「必殺技」という言葉があるし、そのキャラクターの奥義であること

 

これだけでもかなり説得力があるはずだが、友人も眠気を覚ますために話に乗ってくる。

 

対して、「瞬殺派」である友人の言い分は、

  • 一瞬で殺されるから「瞬殺」って恐い
  • 瞬獄殺」は強い

 

その後は、バイト明けに中古ソフトのストリートファイターを買って遊んだのだ。

必ず殺すか一瞬で殺されるかの不毛な議論は、ゲームの中で殺し合いをして続きをやっていた。