書評 1月28日〜2月3日
今週読んだ本の紹介。
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タモリ学
読みたくて読んでいなかったので。
テレビや雑誌などのインタビューでタモリが発した言葉からタモリを紐解いていく内容。生い立ちから→笑っていいとも!が終了したその辺りの内容を記している。タモリの生き方が物凄く憧れて、でも真似は出来ないのかなあって思う。カッコ書きのタモリの発言が素敵だし、考え方とかある意味で自己啓発本にもなっている。南海キャンディーズの山ちゃんに発した言葉は好き。
「人見知りは才能」
そんなこと考えたこともなかった。
火花
芥川賞の作品を読んだことなかったのと、話題になった作品を読みたかったので。
夏祭りでの催しで呼ばれたお笑い芸人の2人が出会い、師弟関係を結ぶ。徐々に収入が増えていく弟子、自分の信念を持っている師匠とのやりとりが綴られている。
序盤は浮き沈みがなく淡々と読み進めていたけど、作中の真樹さんと師匠が別れてからは面白かった。仕事というのは自分の信念を曲げてしまうこともある中でその曲げてしまった時に感じる自分の心境や順応していく場面などを照らしてしまうように、そんなことを考えながら読んだ。
小説でお笑いを題材にしてそれを文章にして笑わせるというのが凄いことなんだよな。テキストサイトの文化って素敵だなと思いました。
我が逃走
ペパボ創業者の著書。ペパボを創業してから都知事選挙に出馬するまでの間の自分の弱さを晒しまくる作品。本にしてここまで自分のことを晒すのか、と。そして自分を取り巻く環境から些細な幸せを本人は丁寧に伝えている文章も素敵だなと感じる。その反面、自分から人が離れていく時の心境にもリアルな弱さを出しているのでこれは本当に作品だなあって思う。秘書の内山さんが好きになる。雪が降りしきるなか、歩きながら読たくなるくらい夢中になった。傘を差しながらなので、この読み方は真似しないでください。