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死ぬ前に抗う

書評 3月18〜24日

読書感想文です。


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間宮兄弟

有名な作品だし読んでおいたほうがいいのか、と。

男兄弟で二人暮らしをして、この兄弟に関わる人達との日常を綴る作品。男兄弟で30歳を過ぎて一緒に暮らしているという先入観、私が想像するような仲の良さは描かれていました。しかし、そこは30歳を超え、人生経験も増えてきています。大人の心境と子供心のアンバランスさが良いですね。「二人暮らし」、「兄弟」、「仲良し」っていうワードが折り重なるとアンバランスですね。楽しく読むことができました。弟がかつて冬が嫌いになった理由っていうのは、そんなことあるの?って笑いました。

 

人のセックスを笑うな

こちらも有名な作品だし、何よりも永作博美さんが出演していた(気がする)映画だったので。観てないけど。

専門学校の生徒と教師の恋愛物語だ。恋愛の話は金城一紀氏の作品くらいしか読んだことがないかもしれない。というか、女性の小説家の作品って江國香織氏と山崎ナオコーラ氏が初めてだ。この作品は改行の仕方が今っぽいような気がしました。わかりやすく揶揄させてもらううとアメブロ感。

それでも女性の小説家だからなのか印象的だったのが、

形に好みなどないことがわかる。好きになると、その形に心が食い込む。そういうことだ。 

 男性目線なんですけど、女性っぽい思考なんですよね。フェミニンな感じとか好きですね。山崎ナオコーラ氏はもっと読みたくなります。